電話でのお問い合わせはTEL.092-718-0753
〒810-0055 福岡市中央区黒門2-31 佐藤ビル2階
エイズ(Acquired Immunodeficiency Syndrome:AIDS)はHIV(human immunodeficiency
virus)感染により起こります。HIV感染症は血液や体液等により感染する感染症で、性行為感染症の重要な病気の一つです。エイズはHIVがCD4陽性リンパ球に感染し、それを破壊していくことにより免疫能が低下するために、普通は問題とならない細菌に弱くなることが病気の本態です。世界のHIV感染者数は2016年末で3,670万人と推定され、日本でも26,000人に達しています。そしてHIV感染者全体の約3割がエイズ患者です。現在、日本では毎年1,500人ほどの新たな感染者が確認されています。
HIV感染症は、初感染期、無症候期、エイズ期に分けられます。HIV感染後2〜6週間に初感染症状として50〜90%の感染者に何らかの症状が出ると言われています。感染後2〜3週後にHIV血症はピークとなり、発熱、咽頭痛、筋肉痛等のインフルエンザ様症状が出ますが、数日から10週程度で多くは自然に軽快します。その後ウィルス量は6〜8ヶ月後に一定レベルまで減少し、数年〜10年程の無症候期となります。エイズ発症期はCD4陽性リンパ球が急激に減少し、カリニ肺炎等の感染リスクが出てきます。